2011年2月

タイ産バナナの故郷「トゥンカーワット農園経営農民会」を訪ねました。

“無農薬ホムトンバナナ”の背景にはタイの農家の方々の笑顔あり!

2011年1月18日から22日までの期間、雪深き鳥取から、「微笑みの国 タイ」へ行ってきました。組合員さん4家族(ご夫婦3組、親子1組)と、生協の役員・職員、日本海新聞の記者さん、あわせて13名のツアーとなりました。

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 1月は日本は真冬ですが、タイは乾季で一番過ごしやすい季節ということです。とはいっても首都バンコクの空港へ降り立ったときは、昨年の夏の猛暑を思い出すような強い熱気を感じました。


 今回視察させていただくのは、タイ南部のチュンポン県ラメー郡「トゥンカーワット農園経営農民会」。首都バンコクからまた飛行機に1時間ほど乗り、それから車で1時間の移動です。走っている道路は日本と変わらない立派な道路ですが、車窓から見えるのは、ヤシの木があり、ぽつんぽつんと民家があり、所々に屋台の店が出ていて、のどかな南の国の風景でした。時々、日本でも見慣れた大手企業の看板や、ガソリンスタンド、コンビニなどがありました。

 農民会の本部兼加工施設に到着すると、まず目に入ったのが「鳥取県生協御一行様、ようこそトゥンカーワット農民会へ」と日本語で書かれた横断幕。ヤシの木の間に掲げてありました。農民会の皆さんが私達の訪問を待っていてくださったことに感激です。

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 そして会えました!昨年、鳥取に来てくださった農民会のマーワップさんとPPFC(※)スタッフのナロンチャイさん。

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 また現地の日本人スタッフでPPFCの専務である小山さん(写真左、ピンクのポロシャツの方)にも初めてお会いしました。(ほりの深い顔立ちで、紹介があるまでタイの方だと思っていました。)
 ※PPFC((株)パンパシフィックフーズコーポレーション)・・・タイ国内でバナナの集荷や輸出を行っている現地法人です。

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 出荷作業を見学しました。まだ青いバナナがトラックで運び込まれ、水槽につけられ、また次の水槽に移され、スポンジでバナナの汚れを落とします。また次の水槽で、ウォータージェットで隠れたごみや汚れを取ります。また水につけ、引き上げて、風をあて乾かし、計量をして、生産者のシールを貼り、箱詰めし、冷蔵コンテナへ保管します。

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 働く女性たちの笑顔と、バナナのひと房ひと房がとても丁寧に扱われていたことが印象的でした。バナナに触れたのは水と風と人の手だけ。農薬などは一切なしです。

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 私達も水洗い作業を体験させてもらいました。長靴を履き、エプロンをして、ヘアーキャップをつけます(すっかり作業されるみなさんの中に溶け込んでいます)。水に浮かぶバナナは軽いのですが、水から持ち上げるとズッシリと重く、長くやっていると腕が痛くなりそうです。手袋をしていないと、手にバナナのあくが付き、ベトベトしてきます。立ち仕事なので、体力が要りそうです。

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 夕方には、共同宣言の調印式、感謝状の贈呈式がありました。ラメー郡の郡長さん(日本で言えば市長さん)の挨拶から始まり、今回の視察団団長の秋山理事の挨拶、農民会理事長の挨拶があり、感謝状と記念品(手書きの色紙、傘踊りの傘)の贈呈をしました。

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 それから、交流会が始まりました。言葉は分からないけど、テンポのいいタイ語で喋られる司会の方の進行で、カラオケや、地元の子どもたちの可愛い踊り、古典舞踊が次々と、極めつけは加工場で働く女性たちのセーラー服姿での踊り(おばさんパワーは世界共通ですね!)。優良生産者の方々の表彰もあり、鳥取県生協からも井上本部長より5名生産者のみなさんに記念品を渡しました。

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 会場には、行政の方、農民会の方、地域の方と大勢の方々が参加され、村祭りのようでした。会の最後は、暗い夜空に浮き提灯(タイ語で「コームローイ」)を150個飛ばし、参加者皆が童心に返りながら空を見上げていました。

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 次の日は圃場の視察です。
 タイ南部のバナナ栽培は基本的には混植です。畑にはバナナだけでなく、ゴムの苗木やパイナップルやヤシの木などが植えられていて、見た目は雑然とした畑に見えますが、水の有効利用、安定的に収入を得るための工夫がされています。除草剤を使わないので、除草作業を月に2、3回しなければなりません。バナナは定植から収穫まで10ヶ月ほどかかり、1本の木(本当は多年草の草なのですが)に一房だけ実をつけて終わりです。親木の根元に分芽が数本出ているので、それを1本だけ残して育てたり(2~3年は収穫できます)、他の畑へ定植したりして、安定した収穫を目指しています。

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 干ばつ対策として、バナナの木の根元を、バナナの葉や刈り取った草で覆ったり、土壌の力を強めるために豆類を植えてみたりと工夫をされています。

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 生産者の方は、「バナナ作りは管理をちゃんとすれば難しくなく、安定した収入になるので、ありがたい」と言っておられました。干ばつや大雨などの自然災害などで全滅ということもあるそうですが、農民会の皆さんで力を合わせながら生産を続けておられます。

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 農民会の理事長ソムヌック氏は、「昨年は大きな干ばつにあい、バナナの生産量が少なく、他社のバイヤーが高い値段で買い付けに来たりして、農家の方も揺れています。15年続いた信頼関係を大切にし、品質の良い安定した量のバナナを日本に届けられるように、自分の任期の間に基礎作りをしていきたい。」と力強く言ってくださいました。

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 日本では作ることのできないバナナを、無農薬でタイの農家の方々が作ってくださっています。そのことに感謝しながら、タイの“無農薬ホムトンバナナ”を食べましょう!私たちが食べ続けることが、タイの農家の皆さんのやる気につながり、生活が豊かになり、国際交流となります。もてなされたタイ料理、どれも野菜たっぷりで美味しく、言葉は通じないけれど、皆さん笑顔で私たちを歓迎してくださいました。

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 “無農薬ホムトンバナナ”の背景にはタイの農家の方々の笑顔あり!でした。

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★バナナの苗木(赤ちゃん)を植えてきました♪

<現地交流レポート>鳥取県生活協同組合 理事 向 由美子

 

<今回のツアーに参加された組合員さんの声(抜粋)>

・私には産地訪問は驚きの連続でした。収穫後のバナナの洗浄を体験しましたが1本1本丁寧に洗っておられました。大変な作業なのに皆さん明るく生産者の方々は国の内外を問わず良い商品を作るのに一生懸命なのだと知りました。

・バナナを届ける為に、土を作り、販売ルートに乗せ長い時間を掛けて村の生活が村人のペースで成り立つように信頼関係を結んできた関係者に感激しました。「また行きタイ?」と問われたら「すぐにでも!」と答えたい旅でした。

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